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奥から、志摩と九重も歩いてくる。
宮脇「九重さん、かっ......
志摩さんも。ご迷惑をおかけしました。
今後は再発防止に努めます。」
星野「最初に伝えてなかった俺も悪かった。
さっきよりも顔色が良さそうで安心したよ。
,,,,,,まだ克服は難しいだろうけど。
ゆっくりでいいから向き合っていこう、な？」
宮脇「......善処します。」
岡田「九十九。」
宮脇「はい。」
岡田「今日のこと、追加で変更があったから説明する。
あっちでやろう。」
宮脇「わかりました。」
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綾野「ねぇ、志摩。」
星野「なんだ？」
綾野「玲ちゃんの……その、トラウマの原因は、詳しく聞いちゃダメなやつ？」
星野「ダメなやつだ。」
綾野「なんか、玲ちゃんそういうの多くない？
教えてくれたっていいじゃんか。
今日のことだって、知ってたら玲ちゃんはあんな風にならなかったよ！」
星野「人は誰しも知られたくないことがある。
玲は、やっと安定した生活を送れるようになってきたんだ。
今更思い出させて、それをかき乱すなんてこと、俺にはできない。
………もう、傷ついた玲を見たくないんだ。
あいつには、せめて笑っていて欲しい。」
綾野「でも、今のままじゃ玲ちゃんは克服できない。
笑っててほしいって志摩は言うけど、
それじゃ根本的な問題は解決してないよ！
トラウマ克服して、それで幸せなことがあって笑えるのが一番いいじゃないの？」
星野「幸せの形なんて人それぞれだよ。
玲の幸せは、お前に決められるものじゃない。」
綾野「志摩が決めるものでもないよ。」
星野「俺は、待ってるだけだ。玲が自分から助けを求めるのを。
あいつが解決したいと思わないうちは手を出さない。
なるべく穏便に、平和に、刺激しないように過ごす。
これはあいつの問題だし、俺たち家族の問題だ。
他人の伊吹が口を出していい話じゃない。
もうこれ以上は詮索しないでくれ。頼む。」
綾野「……………わかったよ。
でももし玲ちゃんが助けを求めたら、俺は全力で助けるよ。」
星野「そうしてやってくれ。」
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作者名：杏奈 | 作成日時：2022年5月28日 13時
