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九重が、九十九を休憩室のベッドに寝かせる。
優しく布団を掛け、じっと九十九の顔を見つめていると、
星野「行くぞ。」
と声を掛けられ、伊吹と志摩に続いて九重も休憩室を後にした。
バタン
扉が閉まった音がすると、九十九の目がゆっくりと開いた。
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綾野「ねぇ、志摩。なんで玲ちゃんはあんなふうになっちゃったの？」
星野「トラウマだ。」
岡田「トラウマ？」
星野「昔、玲は事件に巻き込まれたことがあって、
その時の現場が紫だらけだったんだ。
相当ショッキングな現場で、当時の警察官も体調を崩すレベルだった。
当時小学生だった玲には、そんな現場心の負担が大きすぎた。
だからあいつは紫色のものを見ると当時のことがフラッシュバックして
軽くパニック状態に陥ってしまうんだ。」
綾野「事件は解決したの？」
星野「いや。未解決のまま。犯人はまだ捕まってない。」
岡田「そんな……。」
綾野「玲ちゃんをそんなにしてまだ逃げてるなんて………。
そんな奴許せねぇよ！！」
星野「だが今はそれは関係ない。
今回の仕事に集中だ。玲がいない間、しっかりやる必要がある。」
綾野「合点承知の助〜〜。」
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宮脇「......ここ。」
九十九が目を覚ますと、そこは見慣れない白い部屋だった。
慌ててあたりを見まわしても誰もいない。
どういうことだろう...と自分のスマートフォンを探し、
メッセージアプリを開く。
かずくん玲、体調大丈夫か?
かずくんトラウマの発作で倒れたんだ。体調が良くなったら戻っておいで
宮脇「また、やっちゃったか......。」
玲もう何ともないから、今からそっち行くね
メッセージを送信し、急いで部屋を後にする。
宮脇「...また迷惑かけちゃった。」
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宮脇「すみません、遅くなりました。」
綾野「あっ！！玲ちゃん、大丈夫？？」
宮脇「はい、お陰様で。ご迷惑をおかけしました。」
綾野「そんなのぜんっぜん大丈夫だよ！
まだ警備始まってないし〜。」
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作者名：杏奈 | 作成日時：2022年5月28日 13時
