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≪取り調べ室≫
星野「どうして、あんなことを？」
横浜「四人目に殺した、福田睦さんいましたよね？」
星野「ああ。」
横浜「彼女のことが好きだったんです。
告白して、振られましたけど。
彼女は他に好きな人がいると言ってました。
でも僕は、彼女が他の人のものになるのは嫌だった。
自分だけのものにしたかったんです。」
星野「まさか...。」
横浜「その、まさかですよ。
僕は彼女を自分のものにするためだけに
七人の人間を手にかけた。
全て等しく、彼女への純粋な愛情です。」
綾野「...っざけんな。
.........ふざけんなよ！！
お前、人の命なんだと思ってるんだよ！
お前が殺した人たちには、みんな、
みんな家族がいて、友達がいて、大事な人がいたんだよ！
お前の勝手な感情で殺されるなんて、そんなの、
そんなの理不尽すぎるだろうが！！！！」
星野「伊吹、来い。」
荒ぶる伊吹を抑えて、志摩は取り調べ室の外に連れ出す。
星野「一旦落ち着け、伊吹。頭冷やせ。」
綾野「志摩はあいつが言ってること納得できるのかよ！？」
星野「できないよ。」
綾野「ならなんで止める？」
星野「納得なんかするわけないだろう。
あいつは人を殺した、殺人犯だ。
そんな奴に同情できるか？いや、無理だ。
あいつのことを分かってやりたくても、
人殺しのあいつとそうじゃない俺たちじゃ無理なんだよ。」
綾野「でもっ...。」
星野「だから俺たちが今できる唯一のことは、
あいつの話を聞いて、それを調書にすること。
真実をあいつの口から聞くこと。それだけだ。」
綾野「志摩......。」
星野「分かったら戻るぞ。」
綾野「おう！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
人気のない分駐所に一人、九十九が事務作業をしている。
手の中には、今日志摩が作成した調書がある。
それを読み進めると、九十九は気になる箇所を見つける。
“連続殺人の計画は、人に立ててもらった。”
“その人とはインターネット上で知り合った。”
“Aと名乗っていた。”
宮脇「これってもしかして.......。」
インターネット上で犯罪計画。A。
銀行強盗の事件の時と同じだ。
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作者名：杏奈 | 作成日時：2022年5月28日 13時
