King Gnu-2 ページ16
《音楽制作ドキュメンタリー「music」。
先週からKing Gnuと女優の宮脇Aの共同楽曲制作を追う。
この日、常田と宮脇はスタジオに居た。》
宮脇「大希さん、お疲れ様です！」
常田「お疲れ様。今日サビやろうか。」
宮脇「いよいよですね。」
常田「て言ってもほとんど入れたい言葉決まってるでしょ？」
宮脇「そうですね！ほとんどは笑。」
常田「この歌詞、理に見せたらすごい褒めてた。
メロディーまだだけどできたら俺も歌いたいって。」
宮脇「ほんとですか？嬉しいです。
一緒に歌えたらいいなー……なんて。」
常田「あはは。理も喜ぶよ。」
《共に制作を始めてまだ一か月足らずだが、二人の様子から
常田と宮脇の仲睦まじさが伺える。》
常田「じゃあやろうか。」
宮脇「はい。」
《そう言って常田が取り出したのは一冊のノートだった。》
佐藤「常田さん、そのノートは？」
常田「僕とAちゃんの交換ノートです。」
宮脇「歌詞に入れたい単語とかフレーズを思いついた時に
忘れないように、共有できるように書き留めてます。」
佐藤「中、見せてもらってもいいですか？」
常田「これは……。」
宮脇「だめ！です！！恥ずかしい。
私と大希さんの秘密です。電波には乗せれないです。」
《お互いの信頼は深まっているようだ。》
宮脇「私の勝手な失恋観晒しちゃったら
恋愛経験乏しいのがバレちゃうー。」
佐藤「え？そうなんですか？」
常田「僕は嘘だと思ってます。」
宮脇「あー、ひどい！事実ですよ！」
常田「よし、そろそろやろう。」
宮脇「はーい。」
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常田「ここ、なんかもっと短い単語ないかな？」
宮脇「虚構ですか？………じゃあ、嘘とか。」
常田「採用ー。」
宮脇「やったー。」
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宮脇「ここ、謝りたいです。」
常田「どういうこと？サビで謝りたいの？」
宮脇「はい。」
常田「新しいねー。面白いな、どうしようか。
理にも聞いてみてから決めるわ。」
宮脇「分かりました。」
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作者名：杏奈 | 作成日時：2022年5月28日 13時
