アルバム-4 ページ8
宮脇「どういう、ことですか…？」
鈴鹿「そのまんまの意味だよ。
俺たちで父さんと、奈々さんのお母さんの話を再現するんだ。
どこへ行った、何をした。
……そうすればもっと二人が何を考えていたのかわかる気がする。
俺は知りたいんだ。
物心着いた時には父さん一人で。
父さんは俺を愛してくれていたけど、親子の愛と男女の愛じゃ全く違う。
父さんがどんな人をどんな風に愛して、
どんなことを考えたのか、知りたいんだ…。」
宮脇「……分かりました。やりましょう！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
優(鈴鹿)side
宮本さんの家を後にした俺たちは、1日で沢山の場所を巡った。
父さんたちが二人で出かけた時も春だったらしく、桜の名所をいくつも尋ねた。
宮脇「すごい！ここの桜、すごく綺麗。」
鈴鹿「父さんが教えてくれたんだ。
昔大事な人と来たことがあるって。
俺勝手に母さんだと思ってたけど、浩子さんだったんだな。」
宮脇「こんなに素敵な景色を大事な人と見れるなんて、
お母さんは幸せだったんだろうな。」
奈々さんとも、お互いに優くん、奈々ちゃんと呼び合うほどに仲良くなった。
二人で沢山の場所を巡りながら、沢山のことを話した。
学校のこと、友達のこと、好きな歌手、好きな作家………。
俺と彼女には多くの共通点があることも分かった。
不思議な縁だ。
浩子さんの残したアルバムが無ければ、会うことはなかっただろう。
浩子さんと離れ、母さんとも死別したにも関わらず、父さんはあまり寂しさを見せなかった。
子供の前だから強がっていたのだろうか。
俺と二人だけで、幸せだったのだろうか。
宮脇「優くーん！」
少し先にいる彼女が、振り返って俺を呼ぶ。
同じ歳とはいえ、学年が一つ下の彼女は少しあどけなさが残っている。
俺の悩みも一瞬にして吹き飛ばしてくれる彼女の明るさ。
会ってまだ1日も経たないうちに、これほどまで心を許した人は彼女が初めてかもしれない。
鈴鹿「今、行くよ。」
眩しそうに笑う彼女に、愛しさを感じた。
今思えば、あのときもう既に、彼女に惹かれていたのかもしれない。
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杏奈(プロフ) - 澪さん» コメントありがとうございます！第7話から柚子ちゃんが登場しているので7からになってます！ (11月27日 14時) (
レス) id: 4894d8fb91 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - おはようございます(*^^*) かなりお久しぶりです(笑) 何故最愛の次が最愛-7なんでしょうか？ 2-6はないのでしょうか？ (11月26日 7時) (レス) id: 361e8a8309 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - 澪さん» #のところのことでしょうか...？これは一応わざとです！笑それ以外だったらごめんなさい<(_ _)> (2022年10月6日 18時) (レス) id: 4e108466c9 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 同じコメントを2回投稿してしまいすみません(>_<) (2022年10月4日 2時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - こんばんは(*^^*) はじめまして｡ 夜分遅くにいきなりすみません｡｡｡ 読んでいて気が付いたのですが｡｡｡ ページ38の吉高由里子さんのTwitterの部分○○←名前です｡ が吉高さんの名前じゃなくて主人公ちゃんの名前になっているのですが｡｡｡ (2022年10月4日 2時) (レス) @page38 id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：杏奈 | 作成日時：2021年11月30日 12時
