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アルバム-8 ページ12

宮脇「お邪魔しまーす。」










鈴鹿「どうぞどうぞー。」









宮脇「夜ご飯どうする？何頼む？」








鈴鹿「さっき調べてたんだけど、これなんかどう？」









そう言って優くんが差し出したスマホの画面には、私の大好きなグラタンの写真。









宮脇「すごいいい！これ、どこのお店？」









鈴鹿「結構近くのお店なんだって。







テイクアウトできるみたいだから行ってみない？」








宮脇「行く！！！！！」








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奈々(Aside)


優くんと並んで、グラタンを買いに行く。









鈴鹿「夜になったらちょっと冷えるねー。」









宮脇「そうだねー。お昼はあんなに暑いのにね。」








鈴鹿「奈々ちゃん、寒くない？大丈夫？」













宮脇「寒くないよー、大丈夫！気にしてくれてありがと。」










鈴鹿「あっ、あそこだ！」










宮脇「すでにいい匂いがするー！」











からんからん







店員「いらっしゃいませー」









鈴鹿「テイクアウトでお願いしたいんですけど。」









店員「はい、ご注文をどうぞ。」











鈴鹿「どれにする？」









宮脇「私これ。」










鈴鹿「俺これにする。ちょっとちょうだい。」











宮脇「いいよ。私もちょっと欲しい。」











鈴鹿「じゃあ、これとこれ一つずつお願いします。」












店員「かしこまりました。少々お時間いただきますが大丈夫ですか？」












鈴宮「「はい」」








二人でお店の椅子に並んで腰掛けて、グラタンを待つ。









宮脇「すごいいい匂いー！もうお腹ぺこぺこ。」










鈴鹿「部屋戻ったらすぐ食べよう。










俺もお腹空いた。」










宮脇「だね。」









店員「お待たせしました！こちら商品です。」











鈴鹿「ありがとうございます。」









店員「お会計の方よろしくお願いします。」











宮脇「いくらだっけ。」










鈴鹿「いいよ、出す。」










宮脇「いいよ！私も食べるのに。」









鈴鹿「遠慮しないでよ。年上だし、男だし、










かっこつけさせてよ。」








宮脇「ありがとう……。」









思いがけず優くんに奢ってもらってしまった。








こんなにスマートで優しい人、モテないわけないよね。











私やっぱり優くんのこと…





好き、なんだ。

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