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アルバム-7 ページ11

鈴鹿「楽しみだな。」









少し先の夏休みが待ち遠しかった。









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奈々(Aside)

澪とのオープンキャンパスを早々に切り上げ、優くん待ち合わせの駅に向かう。








気持ちが逸り、少し駆け足になってしまうのも










少し胸が高鳴っているのも










いつもより身なりを気にしているのも









全部、これは夏の所為。










宮脇「優くん！」








鈴鹿「奈々ちゃん。早かったね。」










宮脇「優くんこそ。楽しみだったから早く着いちゃった。」









鈴鹿「俺も。早速行こうか？」










宮脇「うん！」





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奈々(Aside)


それから優くんと、観光地を巡った。






いろんなものを見て、いろんなものを食べて、いろんな話をした。








二人でいる時間はあっという間で、すぐに夜になってしまった。










鈴鹿「今日はどこかに泊まるの？」










宮脇「うん。今までと同じホテルだから戻るだけだけど。」










鈴鹿「どこのホテル？送るよ。」











宮脇「ほんと？アカウンタブルホテルっていうとこなんだけど…。」











鈴鹿「え？俺もそこのホテル予約してるよ！」














宮脇「そうなの！？すごい偶然！












それなら一緒に戻れるね。」










鈴鹿「そうだね、行こうか。」











宮脇「うん！」














ホテルに着いて、チェックインする優くんを待つ。










鈴鹿「お待たせ。」













宮脇「何号室だった？」










鈴鹿「1205だった。」








宮脇「私のちょうど二階下だ。」











鈴鹿「そうなの？後で遊びにおいで。」











宮脇「いいの？落ち着いたら行くね。」













鈴鹿「うん！夜ご飯はどうするつもりだった？」












宮脇「何にも決めてないよ。どうして？」












鈴鹿「だったら一緒に食べようよ。













何かテイクアウトして俺の部屋で。」










宮脇「それいい！準備できたらすぐ行くね！」












鈴鹿「うん、待ってるね。」










宮脇「じゃあまた後で。」









優くんと分かれて部屋に戻ると、早速夜ご飯の準備を始める。









優くんが提案してくれたお陰でまだ一緒に居れる。










それが、すごくすごく嬉しかった。









自分の気持ちに気付いてしまった。

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