ACT-6-

必要なのはちょっとの勇気（清野菜名） ページ21

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(会話文のみ)




『改めておじゃましまぁ〜す』

「いらっしゃーい」

『はあ菜名ちゃんち落ち着くいい匂いする』

「そう？」

『うん。あ、そうだキルフェボンのタルト買ってきたからあとで食べよ〜』

「え〜ありがとうなになに〜」

『じゃん』

「うっそ」

『苺やで〜』

「最高さすが妹、さっそくだけど褒美にこれを授けよう」

『…え！』

「ふふ遅くなっちゃったけど誕生日おめでとう！」

『え〜ありがとう！開けていい？』

「もちろん開けて開けてっ」

『はっ…待って…これは…姉さん一生ついて行きます』

「大げさ笑 喜んでもらえて良かった〜」

『欲しかったのこれ…えーありがと〜』

「いいえ〜ささ食べよ食べよ」

『わーい菜名ちゃんのご飯〜』

「とりあえずりんごジュースあるけど、飲む？」

『飲む〜』

「はいどーぞ」

『ありがと〜ごめんね、育児に忙しいと言うのに』

「いいのいいの、1人じゃつまんないしAが幸せそうにご飯食べてるの見れて私も幸せだし〜」

『んへへ、そうだ菜名ちゃん』

「ん〜？」

『あのさあ』

「なに、もったいぶって」

『好きな人できた』

「…ええっ」

『え』

「え、好き、好きな人？」

『え、うん。落ち着いて、ゆっちゃん起きちゃう』

「いけないいけない、え〜出来たの〜」

『うん。できた』

「そっかあ…良かったねえ」

『なんかね、もう少し自分の幸せも考えようかなって』

「…A〜」

『うっ菜名ちゃん苦しい』

「ごめんごめん」

『でさあ』

「うん」

『なんか、どうすればいいのかなあって』

「どうすればいいって？恋愛が？」

『うん。久しぶりすぎて恋愛の仕方わかんない』

「恋愛の仕方かあ。え、付き合っては」

『ない』

「よねー、ですよねー。え、ご飯食べに行ったりしてるの？」

『うん』

「2人で？」

『…うん』

「え〜可愛いっ」






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