【呪術廻戦】俺は五条悟最推しで五条悟も俺を最推しだから幸せ過ぎる【男主】

誓い ページ41

いくらメールや通話で言葉を交わしても顔を見なければわからない事がある。

離れていたらもしもの時に抱き締めて落ち着かせてやる事も、その腕を掴んで引き留める事も出来ない。

その歯痒さを痛感したのだと言う。



『悟を守るのに一番効果的なのは肩代わりする事なんかじゃなくて、傍に居る事だって気付いたんだ』

「それ、って…」

『この半年間、特級を辞退して依頼を遂行しながら窓の研修も受けた。バイクと車両方の免許も取ったし、宮古院家の連中はたっぷり絞って黙らせた。東京を拠点に呪術師として活動する準備も整っている』

「え、えっ…え!?」



語られる情報量の多さに悟は困惑する。

というかしれっととんでもない事を言った気がしたのだがAは待ってくれない。


悟と対面するように姿勢を変えながらポケットから何やら小さい小箱を取り出す。

ゆっくり開いたその中にはシンプルでクールな造りの指輪が二つ、それぞれ青と金のラインが入ったものが入っていた。

悟の六眼のように澄んだ青、Aの流星眼のように煌めく金。



『俺と生きてくれ。悟』

「〜〜ッ…ぁ…っ、はい……はいｯ!!」



少し緊張した様子のAに、悟は口元を手で隠しながら何度も頷いた。

プロポーズは俺から、直接がいい、前に言われたその言葉が現実になったのだと理解した悟の目は少しうるんでいる。



『良かったぁ…左手、出して』



差し出された手に自分の左手を乗せる。

丁寧で優しい手付きで悟の左手の薬指に、金のラインが入った指輪がぴったり嵌められた。



「もう…もうッ!!大好き!!」

『のわっ!?』



感極まった悟はそのままAに飛び付き抱き締める。

咄嗟に受け止めたAだが背中を砂浜に預けた状態となった。



「Aのは俺が嵌めていい?」

『この格好のままか?』

「このまま!」

『ふははっ!いいよ』



小箱を貰って中の指輪、青のラインが入ったものをAの左手薬指に嵌め返す。

たった一つの色が身に着けられただけで、まるで自分の一部が相手に刻まれたような、そんな幸福感を覚えた。



「好きだよA、大好き。愛してる!絶対離れてあげないんだから!一生俺の傍に居なきゃ許さないよ」

『離れねぇよ、離れるもんか。呪術師としては最強でも人としての悟の心を守るのは俺だけだ。そうなれるようにこれからも頑張るからな』

「そんなのAしか居ないに決まってる〜!!」

『じゃ、尚更傍に居ないとな!』





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