〃 ページ15
『(猫と言えばよく聞くのは顎の裏掻かれるの好きって話だよな)』
ちょっとした好奇心だった。
頭を撫でつつもう片方の手で悟の顎の裏を指先で軽く掻いてみた。
「んゃ」
『(…!?)』
「ぁ…う…」
うっすらと開いた目はトロンと蕩けており喉がゴロゴロ鳴る。
まるで夢心地に浸っているような…そんな風に思った。
『…悟?大丈夫か』
「ハッ、い、いや!今のは違くて!!」
名前を呼ぶと耳をピンッと立てながら我に返り軽く頬が赤くなる。
不可抗力なんだろうが可愛いものは可愛いに決まっている。
『なぁ悟』
「な、なぁに?」
『猫が触られて好きなところ試してみたい』
「へっ!?」
『嫌なら良いんだけどさ!悟が可愛いからつい触りたくなった』
「い、嫌じゃないよ!!寧ろAなら喜ん…あああ〜!!」
何言ってんだ俺は〜!!って雰囲気を撒き散らしながら真っ赤な顔を両手で隠す悟。
対してAは…
『(俺なら!?良いのか!?俺だから!?あ"あ"あ"無理好き悟尊いの限界突破可愛いが最強)』
撒き散らさない代わりに胸の中で感情が大暴走していた。
「へ、変な声出ても…引かないでね」
『一生大事にする』
「あう…」
『すっごく楽しかった』
「う〜〜!!」
時刻は結局お昼12時過ぎ。
清々しい顔をしてベッドに腰掛けているAと布団に丸まっている悟が居た。
『まぁ考えようによってはショッピングはリベンジが利くが猫は次が無いかもしれないもんな。いや〜可愛かった』
「A〜!!」
布団から出した頭でAの腰をグリグリ押しつける。
その頭には真っ白い耳は無くなっていた。
『昨日は悟から誘った癖にな?』
「き、昨日は昨日!今日は今日!」
『今日は今日なら俺は寧ろ我慢したと思うがな』
「ぴぇ」
『(ぴぇって何!?可愛過ぎんか五条悟…)』
脳内で何度目かのノックアウトを喰らうA。
―――コンコンッ
『ん?誰だろ』
「傑か硝子じゃない?」
『俺が出ようか』
「ん〜」
扉をノックする音がして思考を現実に戻した。
はいはーい、と扉の向こうの誰かに言いながら開く。
「よっす」
「耳と尻尾はちゃんと消えたみたいだね」
『おー!!傑と硝子の私服!レアじゃん』
すると悟の予想通り、傑と硝子が立っていた。
Aにとっては初めての二人の私服姿なのでテンションが跳ね上がっている。
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晩鶴紫呉(プロフ) - いえいえ！むしろ私が忘れてました (2021年4月1日 17時) (
レス) id: 9a7d0082b8 (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - らっこさん» 現在は0巻のストーリーをコツコツ書き進めております!0巻が終わったら原作編に行きますので、もう暫しお待ちください!……なるべく早く再開したいです!リアルが忙しくて時間が取れず恨めしい(苦笑) (2021年3月17日 20時) (レス) id: 9b51245cfc (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - らっこさん» わぁ!!お返事が遅くなってしまい申し訳ありません!!そして当小説をとても好いてくださる気持ちがたっぷり伝わる温かいコメントをありがとうございます!!(嬉泣)自分は男主は攻めが好物なので逆に攻めの夢主しか書けないんですw喜んで頂けて嬉しいです!! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 9b51245cfc (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - あ、でも本当に無理しないでくださいね。神作者様...というか推作者様を無理させてしまうのは望んでいないので!あくと様のお好きなように書いていただければ自分は満足です...! (2021年3月11日 22時) (レス) id: b2f3d77b53 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 最強さん攻めが多いのでうれしいです！いろんな感情たかぶらせながら何回も読んでます笑続き楽しみです。無理しない程度でいいので更新頑張ってください！呪の器さんが登場する原作偏も読みたいです。楽しみカ楽しみがありすぎて逆に辛いっ...笑 (2021年3月11日 22時) (レス) id: b2f3d77b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あくと | 作成日時：2021年1月28日 20時
