〃(※少し絡み有) ページ12
「えいっ!」
『ふぎゃッ!?根本いきなり掴むのは反則だろ!』
「Aの尻尾が逃げるのが悪い!」
『だって悟の方が何か猫じゃらしに夢中になってる猫みたいで可愛かったから?』
「猫になってるのはAの癖に〜!!」
『や〜め〜ろ〜首が外れ…わっ』
悟に両肩を掴まれガクガク揺さぶられて共に頭も揺らされる。
当然ベッドに置いていた肘は滑ってバランスを崩し、床に倒れる。
…まるで悟にAが押し倒されているような構図になった。
「あっ…いや、これは…事故でッ…」
『…ふはっ。なぁ悟』
さっきまであんなに騒いでいた悟がいきなり静かになりみるみる頬を赤く染めていく。
照明は切ったままなので光源となるのはテレビから放たれる薄暗い明かりのみだが、それでも悟の顔が赤くなっているのは余裕でわかった。
その様子が愛らしくて、熱も籠った頬にそっと手を添えた。
『このままキスしたら悟にもうつるかな』
「…試してみたら」
恥ずかしそうにしているのに逃げる素振りは微塵も見せない。
何度目かの期待の眼差しに応えるように片肘を床について体を起こし、悟の唇に口付けた。
『流石に無いか。ははは』
「わかんないよ。もっと深くやってみたら…」
『こらこら、流石に呪霊の影響を受けてる最中に手を出すかよ』
「…もし今、その耳と尻尾が無かったら?」
『……理性の方が負けてた、カモ』
「負けてくれていいのに」
『あのなぁ…あんま誘うんじゃねぇよ。その気になっちまうだろうがよ』
「なって良いって言ってるの」
目の前が暗くなる。悟が顔を近付け唇を重ねたから陰が差したのだ。
Aの下唇を軽く噛んで舌の先をちろっと舐める。
「ねぇ、俺等一緒に過ごせる日数は少ないけどさ…付き合ってるんだよ。こうして会う度に期待しちゃうのって俺だけ?俺はさ…もっと…Aに触れて欲しいよ…!」
言い終わるのを待たずに背中に腕を回して悟を抱き締めた。
『正直俺がこんな状況じゃなかったら今日こそは抱きてぇって思ってたぞ。我慢してたっつーのに…最後まではやらねぇけど、逃がさねぇからな』
悟の耳元で、熱を含んだ声色で囁きカリッと軽く噛み付く。
歯形が軽くついたそこを今度は撫でるように舌先で愛撫した。
「んっ…、……は、ぁッ…」
続いて首筋に触れた唇の温度と小さな痛みを感じる度に背筋を震わせ、
「Aッ…ぁ、ァ…っ…もっと、残して」
薄暗い部屋の中…そのまま身を委ねた。
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晩鶴紫呉(プロフ) - いえいえ!むしろ私が忘れてました (2021年4月1日 17時) (レス) id: 9a7d0082b8 (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - らっこさん» 現在は0巻のストーリーをコツコツ書き進めております!0巻が終わったら原作編に行きますので、もう暫しお待ちください!……なるべく早く再開したいです!リアルが忙しくて時間が取れず恨めしい(苦笑) (2021年3月17日 20時) (レス) id: 9b51245cfc (このIDを非表示/違反報告)
あくと(プロフ) - らっこさん» わぁ!!お返事が遅くなってしまい申し訳ありません!!そして当小説をとても好いてくださる気持ちがたっぷり伝わる温かいコメントをありがとうございます!!(嬉泣)自分は男主は攻めが好物なので逆に攻めの夢主しか書けないんですw喜んで頂けて嬉しいです!! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 9b51245cfc (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - あ、でも本当に無理しないでくださいね。神作者様...というか推作者様を無理させてしまうのは望んでいないので!あくと様のお好きなように書いていただければ自分は満足です...! (2021年3月11日 22時) (レス) id: b2f3d77b53 (このIDを非表示/違反報告)
らっこ(プロフ) - 最強さん攻めが多いのでうれしいです!いろんな感情たかぶらせながら何回も読んでます笑続き楽しみです。無理しない程度でいいので更新頑張ってください!呪の器さんが登場する原作偏も読みたいです。楽しみカ楽しみがありすぎて逆に辛いっ...笑 (2021年3月11日 22時) (レス) id: b2f3d77b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あくと | 作成日時:2021年1月28日 20時