知り合い(仮) . (ページ25)

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『それは本当に申し訳ないです。』

「Aさんは、俺とお揃いやだ？」

『嫌…とかではないんですけど。』

「なら楽しみにしてるね？(笑)」

『勇気が出たら、あけます。』

「大丈夫、俺とお揃いのピアスつけたいでしょ(笑)」

『たまに出るその自信はどこから来るんですか？(笑)』

「んーなんとなく？(笑)」

話している途中でふと気づいた。宮近さんはきっとこの後仕事がある、そんな服装をしてる。

『あの、もしかして仕事前ですか？』

「そう。これからメンバー全員で仕事。」

『すいません、忙しいのに私のせいで。』

「んー俺もいい情報聞けたし、来てよかった(笑)」

『わざわざありがとうございました、ほんとに。』

「うん、また連絡して。」

『たまにタメ口混ざってますよね(笑)無意識ですか？』

「んー実は意識してるかもね？(笑)」

『ちょっと怖いです(笑)』

気づいたらもう外は暗くなってて店長さんも帰ったみたい。

「あ、もしかしてもうバイト終わり？」

あ、そうだ。今日は早い時間にバイトが終わる日だった。

『今日は閉店が早い日なの、忘れてました。もう終わりです。』

「そっか、おつかれ。俺もう行くね。」

『わかりました。今日はわざわざありがとうございました。』

「うん、また連絡する。ピアス、楽しみにしてる。」

『体調には気をつけて。ピアスは気が向いたらで(笑)』

急なタメ口はずるいって、私は宮近さんがそう呟いたことは知らない。

『お仕事頑張ってください！！宮近さん！』

「うん、Aちゃんもお疲れ様！また今度ね。」

急なAちゃん呼びは心臓に悪い。

きっと宮近さんはそんなこと、知らないだろうけど。