知り合い(仮) . (ページ1)

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最悪な日ページ1

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今日はたまにある今日ほんとについてないなって日だった。

大学に筆箱持っていくの忘れて

ずっと大切にしてたネックレス失くして

なにより、彼氏の浮気現場に偶然遭遇した。

私は昔から友達とかあんまりできないタイプで

彼氏は私の唯一仲が良い男友達だった。

「俺ほんとにAのこと大好きだよ。」

「ずっと一緒にいよう。」

言われた時は本当に嬉しかったけど

今思うとこんなありきたりな言葉なんて信じれない。

A 私、浮気してる人とか無理。
今までありがとう、さようなら。

そうメールして、私の恋が終わった。

いつもはバイト先まで電車で行くけど

今日はなんとなく歩きたい気分だった。

『うわ、最悪だ。雨降ってきた。』

あー今日はほんとについてない。

慌ててコンビニに寄った。

とりあえず、1番安いやつでいっか。

そう思って透明な傘にした。

「こちら一点で399円になります。」

聞き覚えのある声がした。

あ、最悪。あいつのバイト先だ。

急いでたからなにも見てなかった。

『…ありがとうございます。』

傘を買ってすぐコンビニを出ようとした。

「A、待って。ほんとに悪かったと思ってる。
　俺もう二度とAに酷いことしない。だから俺とずっと一緒にいてよ。」

手をつかまれてそう言われた。

そんな言葉、もう聞き飽きたんだよ。

『…私はもうあなたと一緒にいたくない。
　もう彼女とか作らない方がいいよ、傷つけるだけだから。

　じゃあね、連絡先も消しといてね。』

ほんとは少しだけ嬉しかったのかもしれない。

また私を選んでくれるのかもって。

そんな自分が嫌でたまらなかった。