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「しょ、くん...」
弱々しい声。
その声でごめん、と呟いた。
「大丈夫。今日は休もうね、智くん」
「ん...」
そのまま智くんを抱きかかえて、布団に連れていった。
寝かせると、潤んだ目で見つめられた。
「しょーくん..」
さっきから俺の名前ばかり呼んでる。
「俺いるからね、ちょっと待ってて」
体温計と冷えピタを持ってきた。
体温計を挟んで待ってると音が鳴った。
「38.4℃...、しんどいね」
冷えピタを貼るとピクッと智くんが動いた。
「つめてー...」
「冷たいけど我慢してね」
「んー」
やがて目が閉じられて、スースーと規則正しい呼吸が聞こえた。
「良かった...」
とりあえず安心した。
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作者名：碧空 | 作成日時：2013年8月18日 23時
