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智くんは今日も朝寝坊。
朝ごはんを作って待つ。
「遅いなぁ」
寝室を覗いた。
「智くん？朝だよ」
「んー」
むくりと起きた。
「顔洗っといで」
先に食べてるからと伝えて、食べ始めた。
洗面所から水を出す音が聞こえる。
「うめー」
水の音が止まった。
その後ガタンッと音が鳴った。
「ん？」
智くんがどこか足を引っ掛けたのかと思った。
「大丈夫ー？」
返事がなかった。
何かあったのか。
洗面所へ向かった。
「智くん？」
洗面台のとこにペタンと座り込んでた。
「しょー、くん」
「ん？どした？」
それきり喋らなかった。
「智くん？」
近づいてみるとボーっと一点を見つめたまんまだった。
「どこか引っかかっちゃった？」
「...」
智くんの反応は無くて、もしやと思った。
「ちょっとごめんね」
おでこを触ると熱かった。
「あちゃー、熱出ちゃったね」
どっか痛いとこがないかと、顔を覗き込んで聞こうとした。
そしたら智くんが俺に腕を回した。
「わ！さ、智くん⁉」
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作者名：碧空 | 作成日時：2013年8月18日 23時
