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「泣かないでください、ていうか林檎先に拾ったほうが良くないですか？」
「は、い…」
涙を拭って林檎を拾っていくその人。
絶対俺が泣かせたってみられるなこれ。
「拾いました…」
どうしようとまたおろおろしだすその人。
「どうしましょうね」
さて、困った。
「ちょっとだけ…」
待っててもらっても良いですか？
「え？良いですけど」
すいませんって言いながら、というかこの人謝りすぎだよな。
俺に肩を貸してくれて、道の端に座った。
「すぐ戻ってきます！」
林檎の入った箱を抱えて走っていった。
何で待ってて欲しいんだろ。
走っていった方を眺めながら考えた。
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作者名：碧空 | 作成日時：2013年8月18日 23時
