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◇ ページ22
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お互いに非があったんだと思う。
いや、俺の方が悪かったんだろう。
普通に歩いてた。
ハットを被って音楽を聴きながら。
曲がり角を曲がった直後に事件は起こった。
急に体に何かが当たって俺は耐えきれずに倒れた。
何があったか分からなくて、とりあえずイヤホンを外した。
途端に外の音が耳に入ってくる。
車の通る音や、鳥の鳴き声。
その音より大きな音がひとつ。
俺の目の前で誰かが謝ってた。
何故謝られているのか、俺はすぐ理解した。
この人がぶつかったのか。
「ごめんなさい！」
まだ謝ってる。返事しなきゃ悪いよな。
「いえ、大丈夫ですから」
するとその人の顔がぴゅっと上がった。
すごく申し訳なさそうに下がった眉毛。
今にも涙が零れそうな目。
女の子みたいな男だった。
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作者名：碧空 | 作成日時：2013年8月18日 23時
