Sweetie

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『きゃーもうメイクもしてないし服も選んでないしどうしようカズマくん』









「話してる暇あれば服選べって」









『カズマくんお願い選んでわたし化粧しなきゃ。不細工なすっぴん晒してごめんね』









そこかい。









綺麗に畳まれたTシャツとスカートを選んで、ローテーブルで化粧をするAを見つめる。









すっぴんは幼い、可愛らしい感じなのにだんだん大人っぽくなっていくのが面白い。









『えーん見ないで』









「いや、見る」









『不細工だなーって思った？』









「そんなことねぇよ」









『お世辞ありがとう』









「てか時間ないんでしょ手動かせって」









『はーーーい』









生ぬるい返事を聞きながら、Aが化粧を終わらせたとこを見届けて。









『じゃあカズマくん、行ってくるね』









「俺腹減ったんですけど……………」









『冷蔵庫勝手に開けていいよ！テレビも勝手につけていいよ！あとはお疲れそうだからベッドで寝ていいよ！あとは、出るなら合鍵、』









「Aが帰ってくるまで待ってる」








『今日は何もないから早く帰るね』









「行ってらっしゃい」









俺が見送るのもなんか変な感じ。









出ていく時にわしゃわしゃっと頭を撫でられ、本当にペットになった気分。









お言葉に甘えてAのベッドに寝転ぶ。









これもペットの特権か？









そんなことを考えながら、飼い主さんの匂いを胸いっぱいに吸い込んで目を閉じた。

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