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9. 直人side ページ10
直人side
「そう言えば、彼氏は？」
A「あーー別れた」
「なんで？早くない？」
彼氏ができたー！！なんて兄の俺に毎回報告するA。
兄妹で会う度、恋愛の話をするからか
今まで何人と付き合って
どれくらいの期間付き合っていたか
なんとなく把握している。
「えー、聞くの？」なんて言いながら
ニヤリと笑うA。
なんか、怖いわ。
うん。
普通にその笑顔が怖い。
「やっぱりやめとく」
きっとAがフッたんだと思うけど
笑顔が怖くて聞くのをやめる。
A「いい判断だと思う。てか、直にぃこそ彼女はいないの？」
「……いない」
A「..何その間、気になる。絶対いたじゃん」
じーっと目を細めながら、真顔で言うA。
「仕事が忙しくて、すれ違ってばっかで
時間取れずにいたらフラれたの！」
A「直にぃフラれる事あるんだ。天下の三代目なのに」
ふふっと少しバカにした感じで笑うAに
つい、ちょっとだけ声が大きくなる。
「忙しかったんだから、仕方ないだろ！」
A「ねぇ、デザート食べてもいい？」
「って！ぉい！..…..いいよ」
A「ありがとう♡」
ハートがつきそうなとびっきりの笑顔お礼を
言われてどうでもよくなる。
…やっぱり、俺にはA弱いわ。
てか、本当によく食うな。
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作者名：いろは | 作成日時：2023年8月17日 17時
