好き。【登坂広臣】 (ページ26)

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そして、カット当日。

隣にはカットが終わり
何故か私の隣に座っている登坂さん。

いや、…広臣くん。

え、ん？
どういう状況？？

いまだに追いつかない頭の整理。

カットが終わると着いてきて欲しいと
撮られるかもしれないという事に躊躇せず
車に乗せられ、連れてこられた場所は高級寿司店。

頭の処理が追い付かず、
目の前で大将が握っているお寿司を見つめる。

広臣「うんまっ。Aちゃんも食べて。
美味しいから」

「あ、はい。…いただきます」

目の前に置かれたお寿司を口に入れる。

…ん。
「美味しい」

広臣「でしょ？予約しておいてよかったー」

私のために？なんて
勘違いしそうになるけど素直に嬉しい。

カット終わってから予定空けといてって
この事かと思い、申し訳ない気持ちもありつつ
目の前のお寿司を頬張る。

食事が大好きな、なお兄にいろいろな所に
連れて行ってもらっているおかげが
マナーを知っていてよかったと安心する。

普段の扱いは雑だけど、こういう時はなお兄に感謝。

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