好き。【登坂広臣】 (ページ11)

今日:103 hit、昨日:83 hit、合計:35,804 hit

10. 広臣side ページ11

広臣side

仕事終わり、事務所で一緒になった岩ちゃんと
晩御飯を食べようと夜の街を歩いていたら
見慣れたシルエットを見つける。

あれは、…直人さん？？

　

「ねぇ、岩ちゃん。あれ、直人さんじゃない？」

深く被った帽子とサングラスをかけていても分かる。

剛典「一緒にいる女の人誰っすかね？」

岩ちゃんの言う女の人。

岩ちゃんの目線を辿ってみると
直人さんの隣に立ち
直人さんと仲良く話しをする女の人。

緩く巻いた長い髪の毛を揺らし、
直人さんと楽しそうに話をしている。

てか、めっちゃ美人。

今まで見てきた中で1番の美人かも。

現にすれ違う人が彼女の事を2度見している。

直人さんが一般人にバレないか、見ていて冷や冷やする。

「直人さんの新しい彼女？」

剛典「さぁ？どうなんすかね」

タクシーを停めると2人で乗り
こちらには気付かず、どこかへ行ってしまった。

剛典「かなりの美人っすね」

「かなりね」

剛典「臣さん？どうかしました？」

「…いや、なんでもない」

やばいな。

彼女の笑顔に少しだけドキッとする。
かなりタイプ。

ドキッとしたなんて、言ったら
いじられるから絶対、岩田には絶対言わないけど。

　

剛典「それにしても誰っすかね？」

「さぁなー。それより飯。お腹すいた」

剛典「何食べます？」

「….肉だな」

剛典「肉っすね」

　

.