ep.9 ページ11
．
JH「あいつのこと、好きなの？」
『……え？』
急な質問に間抜けな声が出る。
JH「あー…
スンチョル。つまり、S.COUPSのこと、好き？」
………その聞き方。
下手な嘘はつくなって事ですね？ジョンハンさん。
それでも私は迷いがなかった。
『はい、好きですよ。すごく。』
JH「そっか、じゃあごめん。
尚更消してもらわないと」
『それならっ……！』
"それなら聞いてこないでよ！"
そう言い返そうと思ったのに、ジョンハンさんの表情は、ひどく悲しそうで、私は何も返せなくなってしまった。
同情してくれてるのかな、なんてぼんやり考えている私に対し、ジョンハンさんは続ける。
JH「Aちゃん、よく聞いてほしい。
スンチョラはAちゃんのこと『言わないで！！！』
JH「…！」
『……すみません。ちゃんと消すので、これ以上何も言わないでください』
これから突き付けらるであろう、分かりきった現実を受け止められる自信が無く、ジョンハンさんの言葉を咄嗟に遮ってしまった。
ジョンハンさんは一瞬驚いた表情をしたが、すぐにまたあの悲しそうな表情になり、話を続けた。
JH「ごめん、Aちゃん。
けど、これがAちゃんにとって、一番良い選択だと思うんだ」
＿＿＿ずるい。
そんな悲しそうな顔で言われたら、もう従うしかない。
『分かりました。今、目の前で消すので見ててください』
カトクを開いて"スンチョルオッパ"と表示されたトークとアカウントを削除する。
消す前に見たトークの履歴は、短い通話とホテルの部屋番号ばかりで、私とオッパの関係の浅さを再認識させられた。
JH「Aちゃん……」
ジョンハンさんの声で、自分が号泣していることに気付く。
『っっ…お見苦しい姿を…ごめんなさい』
ジョンハンさんは何を言うわけでもなく、私の頭を撫でてくれた。
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あちゃん(プロフ) - ちむこさん» そう言っていただけてとっても嬉しいです😭ありがとうございます😭🫶頑張ります！！ (2月26日 1時) (
レス) id: 9aaad3b737 (このIDを非表示/違反報告)
ちむこ(プロフ) - はじめまして〜！読んでて胸がギュンってなります😭😭続き楽しみにしてます。頑張ってください🥳 (2月24日 19時) (レス) @page9 id: 88739ac1fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あちゃん | 作成日時：2024年2月23日 21時
