【銀魂】高杉の愛は少々重いようです

１２ 高杉side ページ13

Aが大通りを歩いているのと"同じ時間帯"


『(…人がいねぇな)』


俺は、大通りとは"真逆"の道を歩いていた。


人気のない道を冷たい風が吹きぬける。
何か嫌な予感がした


こういう時の予感は、ほぼ的中してしまうから逆に怖い。


『(あいつに何かあったら…)』


変な考えが脳裏をよぎる。


『(まあ、何かあったとしても俺が絶対助けてやるが…)』


そう少しかっこつけた自分を心中で笑う。


"たった今、連続殺人事件の……"


突然聞こえた声に反応する。その声は、電気屋の店前に並ぶテレビの声だった。


俺は、興味本意にスッと視線を向ける＿


"…繰り返します、一昨日の夜から連続殺人事件が発生しており、たった今その犯人が特定されました。犯人は黒の服を身にまとっており、被害者の傷から複数犯であることが分かりました。"


そんなに物騒なら、早くAを見つけなければ、そう思い、その場を離れようとした時、耳を疑うような一言が聞こえた。


"服には特徴的なマークがあり、そのマークから、
犯人は



＿＿＿鬼兵隊の隊員であることが分かりました"



『(……はぁ？)』

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