Tatarian aster~紫苑~ (ページ15)

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さっき廉斗、6人のお兄ちゃんって言ってたし間違えなく廉だと思った
廉斗がすごく悲しそうな顔をしていたのを見て

もう会わせてあげられないって思ってたのに会えた

せっかく会えたのだから廉斗にはパパだって事を知っておいて欲しかった

覚えておいて欲しかった

だから私は決めたんだ
廉斗に全部話して謝ろうって

私はその場に買い物袋を置いて
廉斗に目線を合わせてしゃがんだ

『ねぇ、廉斗ごめんね、ママね廉斗に隠してることがあるの
今日廉斗の保育園に来たお兄ちゃんは廉斗のパパだよ
今日廉斗はパパに会ったんだよ、会えて良かったね
でも、ママは廉斗が生まれる前にパパとお別れしたの、だからもうパパには会えないの
でもね、廉斗はパパの子だって事を残しておきたくてパパの名前から廉斗って名前つけた
の。今まで隠しててごめんね』

廉斗に怒られても嫌われても仕方ないって思ってたのに
でも廉斗は

廉斗「まま泣かないで
ぱぱにもう会えないのは寂しいけど、ぼくにはままがいるから大丈夫だよ
それにね、ままが昨日くれた写真があるもん！」
そう言いながら私の頭を撫でてくれた

私は涙が止まらなかった
その場で廉斗を抱きしめた

『廉斗ありがとう、帰ろっか』
廉斗「うんっ！」

これからも私はずっと廉斗のそばにいる

この時の私は知らなかったんだ廉がすぐ後ろに居たことに