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目の前にいるのは 小さい頃の私達
毎日毎日遊んで どろんこになって 3人で 輝と日向のお母さんに怒られて
そのまんま ご飯もお風呂もすませて
誰も言えない家に帰って
幸せだった 楽しかった
でも親は家になんていないし
いたとしても 喧嘩ばかり
いつも自分の部屋で耳を塞いで座り込んでた
家にいたくない
そんな私の気持ちを配慮して 輝と日向は毎日のように遊んでくれた
「ひーくん、ひーちゃん!」
幼い頃の私が すっごい笑顔で2人の名前を呼んでる
2人は満面の笑みで反応してくれる
この頃が 1番幸せだったんじゃないかな。
中学生になった 私達
顔立ちがよくて 人見知りもしない フレンドリーな 日向と輝は 人気者
だから その2人と幼馴染で一緒にいる私は 周りから妬まれた。
友達なんて できなかった
輝にも日向にも 存在のない偽りの友達の話をして それを隠した
それは次第にエスカレートしていって
嫌がらせが続く毎日になった
それでも、 だんだん話してくれる子も増えてって 油断 してたんだ。
ピーポーピーポー
救急車の音がする。
目の前には 血まみれの愛しい人
ねぇ なんでそんな顔で笑うの
Aが無事でよかった なんて
馬鹿じゃないの
私なんかのことたすけて 馬鹿なんじゃないの
あの日消えるべきは 私だったのに
なんであなたがすべてを失っているの
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作者名:あっし | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/aceofsexyzone
作成日時:2017年2月21日 2時