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「日向」





「ん?」






近くの公園のブランコにのって直後
俺の突然の発言に 天月すんが ハテナを浮かべてる
天月すん、こんな顔できるんだ。






「俺が、Aにそー言ったんです」




様子を見に 廊下に出たら すすり声しか聞こえなくて
泣いてるところなんて久しぶりだったから
Aから話してくれるまで俺はなにもしないって決めてたのに
ぽろっと 言葉にでてしまった






「輝 って5年ぶりくらいに俺の名前 呼んでくれたんです。でもその後震え始めて そのまま」




ずっと黙ってる天月すんを ちらっと横目に見る




ギィギィと ブランコの音だけが聞こえる




「Aちゃんは ただただ自分のことを責めてたよ」




天月すんがどこか一点を見ながら話し始める





「Aちゃんが96ちゃんに 私は何も知らないけれど 店長さんは96ちゃんが自分のこと責めることのぞんでないよ って言ってるの聞いたんだ」





突然話の方向を変えてくる天月すんに少し戸惑う





「だからそれをそのまんま Aちゃんに言った」




そしたら、普段のAちゃんからは考えられないくらい子供みたいに声上げて泣き出したよ





そう言う天月さんは優しい表情をしていた。






昔からずっと
Aのことは誰よりも知ってる自信があった
Aの中で1番良き理解者である自信もあった






でも、いま目の前にいる天月すんは、
俺のしらない Aを知っている





みっともない
自分がこーしたんだろ
天月すんは Aのことを助けてくれてる
前にまふに言ってただろ
誰かAのこと救ってくれないかな なんて最低なことを





こんなに醜い自分がいるなんて 知らなかった






パチッ 思いっきり ほんとに、思いっきりデコピンされる





「luzくんは 深く考えすぎなんだよ Aちゃんは luzくんのこと全く責めてないよだから自分のこと責めるのやめな」






ほら、帰るよ と俺の腕をひっぱっていく天月すん
この人になら、Aを任せていいかな なんて父親のようなことを思った






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作者名:あっし | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/aceofsexyzone  
作成日時:2017年2月21日 2時

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