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葉月日向
それは 私達のもう一人の幼馴染であり
luzくん 葉月輝の 双子の妹である 。
「もしもし、?」
床に座ったまま電話にでる 。
私が全て奪ったんだもの 出ないわけにはいかない。
私は尽くさなきゃいけないの。
「A?よかったぁ、出てくれて。」
ふにゃふにゃした感じの 喋り方。
日向は 名前の通りいつも私にとっての太陽のような人だった
「ねぇ、A」
そして 私の命の恩人でもあり
私が全て奪ってしまった人。
でもね、 日向
「今、どこにいるの? どこで なにしてるの?」
それだけはね、貴方にも言えないの
「私にも教えてくれないの?」
私から全部奪ったくせに
そう言われた気がした
日向は私を恨んでる
絶対にそうだ。
だって 私さえいなければ 日向はちゃんとした高校生になれた。
高校生になれて きっと クラスの中心で笑ってて
誰とでも仲良くなれて
学校中の人気者で
私なんかより ずっと誰かに必要とされたはず
幸せに生きることができたはず。
「ねぇ、A帰ってきてよ。輝と一緒に」
日向は弱い
弱いから寂しくなる
表は太陽のようにぽかぽかする。それこそ陽向にいるみたい。
でも 裏は ひどく冷めている 。 日陰のように 。
そうさせてしまったのは 紛れもない私
「それは できないや」
「そうだよね 無理言ってごめんね。 またね」
日向は さよならとか ばいばい という言葉が嫌い
だから何時も必ず またねという
だから私も
「またね」
と返す
泣きそうになる
でも これ以上ないちゃダメ
私が 泣いたらダメ
甘えてもいいんだよ
日向にどこか似ている 今の私にとっての太陽のような人に言われた。
月のくせに 太陽のように あたたかい。
さっき智久くんに関わるなって言われちゃったけれど
今日だけは 甘えてもいいですか。
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作者名:あっし | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/aceofsexyzone
作成日時:2017年2月21日 2時