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「あのーお話の最中のところ申し訳ないんですけど」






お風呂に入ってたはずの彼が、
開きっぱなしだった扉のすぐそばにいた






「お風呂入ってないの、あと96ちゃんとAちゃんだけだよ」






これから という時に ピンポイントに呼びに来る
まるで わざとやっているかのように。






「A、先お風呂入ってくるね お風呂のあと、続き話すね」






さっきより 楽そうな顔で微笑んで部屋から出て行った






「天月さん、わざとですか?」






「まさかまさか、偶然だよ」






にっこり笑う 少し不気味だ






「Aちゃんはすごいね」






なにもしていないのに みんながAちゃんに救われていく






そう 私は なにもしていないの
自覚だって勿論してた 私はなにもしていない なにもできていない






「何が、言いたいんですか」






「皆 君の存在に救われている。 それはいいんだよ でも問題なのは 君自身」






私のことを心配しているのか 嘲笑っているのかわからない
天月さんがわからない 表情から なにも読めない






「Aちゃんさ なんかカンチガイ、してない?」






私に近寄って 頭をなでながら にこっと笑う






「君が背負ってもなんの意味もないんだよ」






気づかれていた
私の闇を
誰にも 気づかれなかったのに






「何処まで知ってるんですか」






「Aちゃんの事に関しては全部かな」






過去のことは luzくんに聞いた
luzくんの幼馴染が君ってことにはまふくんを見た時の反応でわかったよ
君がどうしてあの日倒れていたのかも大体予想がついてる






だから






甘えてもいいんだよ






私の顔に手をそえながら 笑う
全部 見透かされてた。
隠せていなかった






「天月さんだって 偽ってるくせに」






すねたようにいうと
あれ、バレてた?
とまたその胡散臭い顔で笑った






「僕の事 知りたい?」






「まだ、いいです。 その時がくるまでは いいです。」






ジッと目を見ながらいうと、 そっか と笑って 部屋を出ていった






ねぇ、 日向
私 甘えてもいいのかな






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作者名:あっし | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/aceofsexyzone  
作成日時:2017年2月21日 2時

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