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「ねぇ、話があるんだけど」
「ん?何?」
可愛いらしいその顔で 首をかしげる
ほんとあざとい
「ねぇ、なんで急にAに優しくなったの、」
luzくん 。
「幼馴染に似てるねん」
愛しそうに 悲しそうに告げる
「利用なんてしちゃだめってわかってる。」
でも、と告げる彼の目からは涙がこぼれていた
「全部全部、にとるんや。 仕草も 笑い方も 癖も 全部全部 」
もうあいつは、いないのに
そう言うluzくんの言葉に ひっかかる。
いないって どーゆーこと?
「Aな、今行方くらましてるらしいんや」
行方くらましてる
って この家にいるんだけどなぁー
なんて思うけど、Aちゃんのあの姿を思い出すと、言えない
でも、luzくんのこんな顔も、見てられない
結局また、なにもできないや
トントン 部屋の扉がノックされる
そして返事をする前にとびらが開かれる
ちょ、まだluzくん泣いてるし、
でも
「まふまふさん?」
君なら luzくんのこと、救えるのかな。
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作者名:あっし | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/user/aceofsexyzone
作成日時:2017年2月21日 2時