(作者らが好きな)アニメの短編集ぜよ！

☆ 黒子のﾊﾞｽｹ お菓子より大事なもの 紫原 ページ6

「敦はホントお菓子、好きだよね」

「いいじゃん。おいしいんだから」

今、私の横でお菓子を食べてる彼氏の敦。

「敦、お菓子があれば生きていけるんじゃない?」

冗談でちょっと言ってみた。

「いや」

「え?」

敦にお菓子より大事なものってあるの? (失礼)

「いやだって言ってんの。いくらお菓子があってもAちんがいないといやだ」

ぎゅって、私に抱きつきながらそう言ってくる敦。

「嬉しいこと言ってくれるね」

私が頭を撫でると、子供じゃないし、って不満そうに、でもどこか嬉しそうにそう言う。

「許してよ
背の低い私が敦の頭を撫でれるのってこういうときしかないんだからさ」

「……許してあげる」

私が少し微笑みながら言うと、敦はいつも許してくれる。こういうの、確信犯って言うのかな。


でもいつも私ばっかりはな……

よし!

「敦、」

「何?」

「何か食べたいものある? 作ってあげる」

「ほんと?」

目をキラキラさせながらそう言う敦。

「ほーんと」

「じゃあ_______」




作ったもの?

もちろんお菓子だよ?

敦の中で一番の私の次に大事なね。

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