☆ 黒子のﾊﾞｽｹ 見ず知らずの人 高尾 ページ26
「午前までは晴れてたっていうのに、どうしてこんな土砂降りになっちゃうかなぁ」
そんなことを嘆いても、返ってくるのは激しい雨音。余計に悲しくなるだけだった。
こんな無謀なこと小学生以来だけど、仕方がない。駅までは我慢して濡れて帰るかな。
そう結論付けて一歩踏み出したとき、「ちょっとストップ」と、後ろから腕を引かれた。
振り返れば見覚えのない男子生徒が一人。運動部の人だろうか。制服ではなくTシャツにハーフパンツを履いている。
「先輩まさかこの雨のなか傘ささずに帰るつもりっすか？」
私を先輩と呼ぶからに、一年か二年だろうか。
「傘持ってなくて。やみそうにもないし、駅までそんなに遠くないから」
心配してくれているのだろうか。知り合いでもないのに、優しい子だな……
「遠くないし、じゃないですよ。これ使ってください」
そう言い、私の腕を掴んでいない方の手に持っていた傘を私に差し出す。
「でもそれじゃ貴方が帰り濡れちゃうし、見ず知らずの私にそこまでする必要は……」
「いーんすよ。俺はあそこの緑頭のに一緒に入れてもらうんで、気にしないでください」
ここまで言ってくれてるのに断るのは、相手にもさすがに失礼、かな？
「……じゃあ、お言葉に甘えて使わせてもらうね」
私の返事に満足げな男の子。優しい子だなぁ。
「今度お礼したいんだけど、」
クラスと名前、教えてもらってもいい？
そう続けようとしたとき、クラスメイトである宮地くんの「高尾！」という叫び声が聞こえてきた。
きっとそれが彼の名前なのだろう。「すんません！」と返し、私に軽く頭を下げてから走って行ってしまった。
高尾くん、か。宮地くんにクラスを聞いて、傘と一緒にクッキーでも渡そうかな。
そんなことを考えて、なんとなくワクワクしたような気分になる。
土砂降りには似合わない鼻歌を口ずさんで、私は歩き始めた。
続く (更新停止中)
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森田菜々子 - タカノットさん、リクエストよろしいですか？dv彼氏が他の女に居ながら頬に殴られて夢主がそれでも彼の事を好きと泣きながら言うとジースとバータを慰めながら襲われる話でお願いします。 (2018年3月3日 17時) (
レス) id: a0a3b710e1 (このIDを非表示/違反報告)
タカノットエリータ - 神崎コノハさん､こんにちは！俺は一応作者のタカノットです！ありがたいアドバイス有難う御座いまっす！更新がまだ一度しかできてないっすけど、なんとか物語作ろうと思ってます。そろそろ更新しようと思ってますんで見てあげてほしいです。 (2015年8月9日 19時) (レス) id: c90970b2e8 (このIDを非表示/違反報告)
*リィ* - アドバイス(かな?)ありがとうございます！あいつ(タカノットエリータ)にも言っときます。僕もできたら更新します。それから頑張ってと言ってくださり、ありがとうございます！ (2015年7月31日 19時) (レス) id: a9f980a6bf (このIDを非表示/違反報告)
神崎コノハ - 私も随分前に友達と合作したんですが、2人で同じペースで更新しないと、大変ですよ。タカノットエリータさんも、まぁリィさんも、更新頑張ってください！ (2015年7月30日 17時) (レス) id: 3365431d50 (このIDを非表示/違反報告)
*リィ* - 神崎コノハさん、優しいお言葉ありがとうございます！はい、できる限り更新頑張ります！ (2015年7月22日 15時) (レス) id: a9f980a6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*リィ*&タカノットエリータ | 作成日時：2015年5月31日 16時
