(作者らが好きな)アニメの短編集ぜよ！

☆ ｱﾙｽﾗｰﾝ戦記 嫉妬 ﾅﾙｻｽ ページ11

「アタシはアルフリード！ ナルサスの妻だよ！」









「はぁ……」

ナルサス、私に飽きちゃったのかな。

いや、でも大好き(正しくは愛してる)って言ってくれてたし……

アルフリードちゃんが勝手に言ってるだけとか？ でもナルサスは何も否定しなかったし……

「はぁ…」

今日、何度目かのため息をつく

「どうしたんだ?」

「わぁぁ！！ び、びっくりしたぁ……ナルサスかぁ…」

え？ ナルサス？ これ大丈夫？ 気まずくならないかな……？

でも今ナルサスしかいないし、聞くチャンスだよね。

「あ、あのね、ナルサス、わ、私、その……」

「ああ、アルフリードの事か?」

「ぅ、うん……その、もし私に飽きちゃったんなら、私、2人の邪魔はしないから、だから……！」

そばにはいさせてって言おうとしたとき。

「……まぁ、そうだろうとは思っていたが……」

「…………?」

私はナルサスの言った言葉の意味が理解できなくて、頭に?を浮かべていた。

「ああ、アルフリードは妻などではない。ただ助けてなつかれただけだ……まぁ、向こうは本気で言ってるようだが」

「じゃ、じゃあなんであの時否定しなかったの……?」

「Aも、ああすれば嫉妬してくれると思ってな」

「し、嫉妬……?！」

そんなナルサスの策略に私、はまってたんだ
ちょっと悔しい気がする……

「お前、よくダリューンと楽しそうに話をしていただろう。この際はっきり言うが、俺はそれに妬いてたんだ」

「いくつか遠回しに言っていたが、鈍感のお前は気づきもしない。だから少し無理矢理にわからせようとしたんだが……
そんな気はしていたが、不安な気持ちにさせてしまったようだな。悪かった」

なんか、嬉しいな。ていうかいつ言われたっけそんなこと。

「大丈夫だよ。こっちこそごめんね、ナルサス。これからは少し気を付けるよ。
あと……その、妬いてくれてありがとう」

「A」

「何?ナル、んっ」

名前を呼ばれて上を向くと、ナルサスにキスされた。

「その顔、俺意外には見せるなよ」

「え?そのって……?」

「Aの赤面してるかわいい顔だ」

「なっ……！」

かわいい顔って……

「じゃあな。おやすみ、A」

「お、おやすみ……」

あーあ、結局ナルサスに丸め込まれちゃった。


でも、嬉しかったな。


やっぱり私。

ナルサスにベタ惚れしちゃってるな。

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