(作者らが好きな)アニメの短編集ぜよ！

★ 悪の娘 ２話 ページ19

レンはとてもとてもよく気がきく子で、何も言わずとも、自ら仕事を見つけてせっせと働き、立派な召使になりました。
ですがあまり元気がなく、笑顔を見せることはほとんどありませんでした。

そこで、気になった一人の大臣が召使に聞きました

「レン？お主はどうしてそんなにも元気がないのだ？笑顔を見せぬのだ？」と。

すると、召使はこう答えます

「僕は大臣様の言うとおりに、幼い頃から召使として働き、なに不便なく暮らしてきましたが、一つだけ足りないものがあるのです。」

ほう、足りないものとは？

…………。

構わないよ？言ってみなさい。

……僕の双子の妹が僕のそばにいないのが不安なのです。

なんと……!!お主、リンのことを思っていたのか？

はい。僕は、妹の側にいて妹を僕が守りたいのです。

………フム。よかろう。…しかし、武道の心得なぞないくせにリンを守れるのかい？

そ、それは……。

ならば剣術を習いなさい。
兵士に教えてもらいなさい。

！！…分かりました！！そうします



こうして、レンは兵士に剣術を教えてもらい、リンを守る術を身につけ、リンのそばにいることを許されたのです。

〜〜悪ノ娘・２話〜〜
完

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