【DAYS】soccer girl !! (ページ10)

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9.手当てページ10

柄本つくし

保健委員の仕事がありガラッと保健室の戸を開ければそこには小百合の幼馴染のつくちゃんがいた

オロオロとした感じが可愛かったが私の目は膝から血が出ているところに釘付けだ

『つくちゃん…どうしたの。その膝』

「あ、A先輩。実は外周してたら転んじゃって…保健の先生がいないのでどうしようかと」

『全く…気を付けてね。ただ擦りむいただけで良かったよ。あ、そこの椅子に座って』

「あ、はい」

ピンセットで綿をつまみ、消毒液を染み込ませる

『少ししみるけど我慢ね』

「はい…」

ゆっくり傷口に当て、とんとんと軽く傷全体を消毒する

少し大きめな傷で絆創膏ではおさまりきれそうになく、ガーゼにすることにした

『つくちゃんはすごいね』

「え？ぼ、僕なんて全然…。皆の足を引っ張ってばっかりで…」

『でも、その分一生懸命に走って練習して。休み時間にも走ってるなんてつくちゃん位だよ』

つくちゃんは照れたように手を頭の後ろにもってあはは、と言う

前につくちゃんが言ってた、皆とサッカーがしたいって

私もそうだよ

『つくちゃん！』

「は、はい！」

『レギュラー目指して頑張れ！喜一と争え！』

「ええ！？でも、大柴先輩となんて…」

『うじうじするな！逆に喜一とポジション争えて嬉しいって気持ちで挑むんだよ！』

「そんな…」

『つくちゃんにはつくちゃんの良いところがある。喜一と比べる必要なんてない。大丈夫』

「あ……はい！」

力強く返事をしてくれた

上だけを見て頑張るつくちゃんこそが最高の武器なんだよ

「ありがとうございました。それでA先輩は何故ここに…？」

『あ！保健委員の仕事あるの忘れてた！ごめん！じゃあ、また部活で！』

「は、はい」

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