【DAYS】soccer girl !! (ページ14)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:16,056 hit

13. ページ14

君下敦

休憩中、皆にドリンクとタオルを渡し終える

臼井先輩と談笑していると先輩に用があった君下

何かを話した二人のうち、残ってほしかった臼井先輩が「また頼む」と元気が出る言葉を言って行ってしまった

『臼井先輩……』

冗談でメソメソとしてみる

あのイケメンが居ないとやってけないよ…

ふと、いつもイライラしている君下を見ればチッと舌打ちをされたが頬に出来た微かな傷

そっと手を伸ばして触れれば思いきり振り払われる

『何すんの！』

「てめえが触ってくるからだろうが」

『そんなに嫌だった！？』

ちょっとショック

そんなに触られるのが嫌だったなんてさ

私が小声で『傷見てただけなのにぃ』と拗ねたように言えばため息をつかれた

いや、何で？

「かすっただけだろ、こんなもん」

『少し血出てるもん』

「もん付けんな。気色悪ぃ」

『心の広い私はそんな事では怒りませんわ』

「馬鹿。アホ。間抜け。馬鹿。馬鹿。馬鹿、」

『流石に怒るよ、それは！』

馬鹿馬鹿言い過ぎではないでしょうか

自分が頭良いからってさ

私が口を尖らせると君下はふっ、と笑った

隙あり！と絆創膏をペタと貼れば目を見開く君下

「…………もう触んな」

『そんなに私が嫌いか！？』

「お前が馬鹿で良かったわ」

.