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私は今、スティングと出会った場所に来ている
ここも7年で大分変わったな
私達が借りていた宿へ行ってみるけど、そこは売り土地になっていて跡形もなかった
何も残ってなんかなかった
カルム「おい、A。あれ…」
『なんだ？』
太陽の光の反射で何か光っているものが見えた
そこにはスティングにあげたピアスの箱
中を開けてみるとクシャクシャに折り畳まれた一通の手紙
おそるおそる広げて目を通す
─Aさんとカルムへ─
結局、戻ってこなかったな
俺達、信じてたんだぜ
ずっと待っても帰って来なくて、この宿が取り壊されるってのを聞いて吹っ切れた
俺はギルドに入るつもりだ
そんで、絶対にAさんより強くなってみせる
Aさん達と一緒に過ごせて本当に楽しかった
でも、これだけは言いたい
すぐに帰ってくるって言ったじゃねーか
必ず戻るって言ったじゃねーか
嘘つき
Aさんなんか、嫌いだ
─スティング、レクター─
『嫌われても仕方ねーよな、約束、破っちまったんだから…』
でも、微かだけど"嫌い"という文字は震えている
もし本当に嫌いなら手紙、残さなくていいだろ
『ごめんな…。スティング、レクター…』
カルム「A」
『分かってる。もう、こんな事してる場合じゃない。妖精の尻尾をもう一度フィオーレ１にしないとな』
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来希(プロフ) - 匿名さん» 直しました。誤字の指摘ありがとうございました。 (2017年3月26日 10時) (
レス) id: 60f7ab75e8 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - こんばんは。あの、魔導師ではなく、魔導士だと思うのですが… (2017年3月25日 22時) (レス) id: 1a92359a8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：来希 | 作成日時：2016年8月3日 13時
