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【降谷暁】しろくま ページ2

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暑い日。照り付ける太陽。


少しでも暑さをしのぐ方法…それは!


幸子「A!!逆に暑苦しい!!」


貴『私は快適です!』


言い返すAは白いジャージに白い体操着、新品のもふもふ白タオルを頭から被った状態にある。


唯「タオルがマフラーに見えて暑い…」


貴『私は快適です!!(2度目)』


白は太陽の光を跳ね返す!

それに包まれてる私は無敵!!


なんて気持ちを強く保ってせっせとボールを磨く。

グラウンドの隅っこでそんな事を進めているとふいに視界が暗くなった。


貴『ん?…あ、降谷』


見上げると降谷の姿がすぐ近くにあった。


貴『どうしたの?あ、ボール使う?』


降谷はフルフルと首を振るとAと目線を合わせるように屈んできた。


貴『???どうした??具合悪い??』


問いかけに再びフルフルと首を振る降谷は静かに両手をAに伸ばし、ぽんっと背中に手を回した。


貴『わ!降谷!?』


降谷はAの頭に自分の頬を寄せて呟いた。


降「…しろくま」


貴『はい!?』


きゅっと抱きしめる力が少し強まる。


貴『ちょちょ降谷!!あっつい!!』



降「何か…Aは、冷たい。しろくまみたいだし可愛い。」


ボッと身体中が火を吹いた。


貴『わわわわ私はあっついよ!!!!!』



真っ赤になっているであろうAは叫ぶ。

心臓はバクバク。



ふいにゴツン、とおでこ同士がぶつかって視線が交わると…



降「…顔赤い。汗かいてる。

熱中症、気をつけて」



そう頬を流れる一筋の汗をその右手で拭ってから降谷は練習に戻って行った。



幸子「Aー!ボール磨き終えたか…ってどうした!?顔真っ赤!!」



貴『幸子先輩!!敵は日光じゃなくてしろくまでした!!!』



幸子「頭バカになったか!?」



せっかく暑さ対策したのに



別の意味で倒れてしまいそうだ。

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作者名:天野桃介 | 作成日時:2019年5月21日 21時

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