絶対エースが、記憶喪失になりました。―HSJ― part2

●ななじゅうはち● ページ41

知念side




山「……よっし……できた…！」






僕が教え始めて３０分後、ようやく字が書けた。






紙には覚束無い(おぼつかな)字で｢だいちゃん｣と書かれてある。





山「よし、これで大丈夫……！」







はぁ……と安心のため息をつく。





…と安心のため息って何だろう。






山「知念、一緒にしてくれて…ありがとね」





そう言いながら彼はニッコリと笑顔を見せた。





知「……どういたしまして？」








｢どういたしまして｣とか、しばらく言ってなかったなと、ふと思う。




山「……ねぇ知念」





知「何？」





山「……俺、いつになったら退院できる？」









知「え……そんなこと、僕に言われても知らないんだけど………あ、先生に聞いてみようか？」





山「あ、うん、お願い…しまーす」







じゃあ行ってくるね、と涼介に一声言って廊下に出る。







……そういや、今、なんとなく聞き流したけど……




涼介の｢いつ退院できる｣かの質問に、


なんか、驚いた。




何でかは、理由は知らない。






なんとなく、驚いた。






「意味わかんない」と一言呟いて先生を探しに廊下を歩き出した。




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昨日、一昨日更新しなくてすいません！




あ、そういや"こどもつかい"の文庫本？が発売されるらしいですね！





絶対買う。怖いのなんて気にしねぇ←






ということで、また更新しまーす！

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