絶対エースが、記憶喪失になりました。―HSJ― part3

●きゅうじゅう● ページ8

山田side




それから１週間は早かった。




健康診断？とか、退院するために荷物をまとめたり。




まー、色々。






で。






今日は退院の日。






……いや、正確には……退院“した”日かな。







だって、今は自分の家の前にいるから。






家を見て、一番驚いたのは新聞の量。







山「……すげーある」




……何日分だろ…






新聞を取り、家に入る。







ｶﾞﾁｬｯ







山「久しぶりの家……なのかな」





久しぶりに自宅に帰ってきたけど、懐かしいなとか…何も感じない。






ホントにここ、俺ん家？





なんか、女子っぽいような…。






てかめっちゃ料理器具あるな。






やべぇ。←






料理得意だったのかな…と思いながら色々な調理器具に手を伸ばす。






そんなとき。






……ｸﾞｩｩ……







山「……へ、」






俺のお腹の虫が鳴る。





山「腹減ったな〜」




何かないかと棚や冷蔵庫を漁る。





でも。







山「……何にもねぇ」







なんかあるだろうと思ったら何にもない。






でもその代わり見つけたのは、財布。





中を見ると、まぁまぁ入ってる。







山「…何か買いに行こっかな」





そう言って、カバンを手に取ると同時にチャイムが鳴った。





山「……はーい？」






ｶﾞﾁｬﾘとドアを開ける。








山「あ、知念！」





知「やっほ〜、遊びに来た！」





そこにいたのは知念。





手に何かが入った袋を持っている。






山「何持ってんの？」





袋を指差して訊いた。






知「あぁ〜、コレ？」






袋が擦れてｶﾞｻｺﾞｿと音をたてる。





知「色々持ってきたんだ〜

あ、家お邪魔するね？」






山「あ、うん、どーぞ」





どこか買い物に行こうとしたんだけどなと思いつつ知念を家に入れる。






知「りょーすけー！ 来て〜！」





玄関でぽけーっとしていた俺をリビングから知念が呼ぶ。






山「あ、はーい」





※とりあえず変なところで切ります※

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