さんじゅうよん ページ35
薮side
道が空いていた、というのもあり予想していた時間よりも早く病院に着いた。
メール届いてないかな…
スマホを鞄から取り出すと案の定来ていた大ちゃんからのメール。
薮「…『近くのコンビニにいるから』…? あ、あれかも」
ぐるりと辺りを見渡すとコンビニが道路に沿うように一軒建っていた。
中までは詳しく見えないけどいるかも。
…てか俺「病院で待ってろ」って言ったのに…。
そう思ってコンビニに向かって歩く。
薮「…あ、いたいた」
イートインスペースで一息ついている大ちゃんを発見。
向こうも俺に気が付いたようで、片手にオレンジジュースの缶を持ちながら出てきた。
大「いいでしょ、ジュース」
薮「会って一言目それ? なんか他にあるでしょ」
大「他に…あっ!迎えに来てくれてありがとう!」
薮「いやいや、病気の事だよ」
大ちゃんは「…あ〜…そっちか笑」と言葉を濁してジュースを啜る。
大「その話は薮ちゃんの家でするから、もーちょっとだけ待ってね」
焦らすなぁと思いつつも分かった、と返事して車に乗らせて発車させた。
・*
大「わー薮ちゃんの家久々ー! お邪魔しまーす!」
元気よく中に入っていく。
…素であれってやっぱりちょっと心配するんだけど。
今のところ変な勧誘とかには騙されてないっぽいし大丈夫か、なんて考えながら大ちゃんの後に続いて家に入ってお茶を作る。
熱いから気を付けてねなんて言いながらコップを手渡す。
大「…俺さ、ガンだって言われたって言ったじゃん」
薮「…うん、新種、だっけ」
大「そうそう。 …あと、他にも色々言われた。
入院は明日からだとか…俺さ、もうマジでどうしたらいいんだろって、これからどうしようって」
目を細める。
それは笑っているつもりなのか、それとも…。
薮「……涼介には連絡入れたの?」
大「山田に連絡…まだ入れてない」
薮「まずは涼介に連絡入れな? その後にグループメールでとりあえず皆に伝える。
…皆で今日は俺の家泊まってさ、どうするべきか考えよ?」
そう言うと大ちゃんは涙を溜めながら、それでもいつもの笑顔で「ありがと」と言った。
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sinku(プロフ) - 山田侑李さん» コメントありがとうございます! 最高なんてそんな勿体ないお言葉ありがとうございます……!>< これからも頑張って更新していきます! (2018年5月14日 20時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
山田侑李 - この作品最高です!最後どうなるか楽しみにしてまーす!頑張ってくださいね〜〜 (2018年5月14日 19時) (レス) id: cba94273b6 (このIDを非表示/違反報告)
sinku(プロフ) - あーりーさん» ストーリー良いですかっ……?! そんなこと言ってくださりありがとうございます!! 更新頑張りますっ (2018年2月16日 0時) (レス) id: 627293199a (このIDを非表示/違反報告)
あーりー - この話、ストーリー良いですよね♪いや、有岡担だからなんですかね〜?…とにかく更新、応援してます!! (2018年2月11日 0時) (レス) id: 11094a1f38 (このIDを非表示/違反報告)
°・Reiri・° - ハッピーエンドで終わってほしいです…! 更新、頑張ってください! (2017年12月4日 17時) (レス) id: 4e4090f9f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:真紅 x他1人 | 作者ホームページ:あっとまーくじゃんぷ。
作成日時:2017年4月28日 23時