俺の寿命、あと一ヶ月らしいです。 ｰHSJｰ【arym】

じゅうご ページ16

山田side




知「………大貴、大丈夫かな、」




山「…え…？」




知念を車に乗せ、出発した時。




ふと彼がそう言った。




山「……どういうこと、？」





知「容態。

だって急に頭痛を涼介に訴えたんでしょ？


今まで……と言ってもこの数日…大貴が自分の余命を発表した時からそんなこと一回も無かったじゃん。

だから………大丈夫かなって」





…確かに。



ずっと、いつも通り元気だった。



でも今日急に頭痛を俺に訴えた。




山「……止めよ」




知「…？」




山「こんな嫌な話。

……大ちゃんを今にでも失いそうで怖い…」




知「……そだね、ごめん」






…きっと、いや…絶対大丈夫。





信じる。





病院に着いたら大ちゃんの頭痛がもう治っていて、また皆でバカみたいな話をするんだ。



大丈夫、絶対、大丈夫。





心の中で何度も、何度も呟きながら運転する。





_______神様、お願いします。

大ちゃんをまだそっちへと連れていかないで。




お願い_______。

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