謎奇才vsエゴイストvs悪女。【ブルーロック】

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いつも通り小鳥遊に仕事の出来だけ奪われた。
だが今回はありえん。
私が個人的に徹夜して作った潔などのチームＺ、御影などのチームＶの選手の
弱点、長所、プレースタイル、普段のポジ、プレーの時の微かなズレなどを纏めた
資料がかっさらわれた。


共有のマネージャールームに少しだけ置いておいたら無くなっていたのだ。
探しながら食堂に出ると





「これ自分で作ったの！？すっげ！流石だな、有り難う！」
「まじ神だわ…すごすぎるだろ！」
「なにこれ、超凄ぇ!!」


「そんな事無いよ…！少しでも、足しになれば良いなって思って…
　役に立てて良かった！」






っていう会話が聞こえてきて持ってたドライバーをねじ曲げました。以上。















「なんっっっなんだあのクソ女ァ!!!」



「落ち着いて〜…なんて言える訳無いわ流石に有り得ないだろ!!」

私が声を荒げるとアンリさんも賛同し声を上げる



「逆に尊敬に値するまであるな。」
達観したように鼻で笑う絵心さんに私は一つ提案を持ちかける


「ちょっくら放送で言ってくれません？
　別にあの野郎みたいにチヤホヤされたい訳じゃないですけど
　徹夜して作った時間への沸き上がってくる後悔が虚しい!!」

「嫌だよ」

「ちくしょーが」







「ていうか話変わるけどさ、今五百雀って殆どの試合を観覧してるでしょ？」

「まーそうですね」



「２次選考からはカメラ設置を小鳥遊にさせて、
　お前はその他の方に専念してもらいたいんだけど」

「じゃあその映像で記録取りますね、分かりました。
　２次選考のルール的に下らないいざこざは避けたいんで言っときたいこともあるし」





「言っておきたいことって？」

頭の上にはてなを浮かべて聞いてくるアンリさん。
サバンナに舞い降りる女神とはこの事か




「私の事信じてくれてる人とかにとりあえず小鳥遊居とけって。
　はないちもんめとか普段の好感度も大事ですし、即席のチームワークを築くためにはそういうの大切でしょう」

「具体的には？」
こちらの目を見つめ聞き返してきた絵心さん



「演技してもらうんです。他の奴らのような態度を取って貰って

　まぁ選手にストレスかけたくないんで、いつもどおり虐められ役に徹しますよーって事です。ストレス発散になるなら多少のそれも許容範囲です」



「じゃあ私、洗濯行ってきます。」








会釈だけして、モニタールームを出て行った。

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