謎奇才vsエゴイストvs悪女。【ブルーロック】

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ボールを持っているものの奪われてしまい足を止める豹馬。

何やってんだと声を荒げる雷市。捻り潰すぞ。





確かに試合は後５分。思い切りが良い豹馬は時に諦めも早い、
きっともう諦めているのだろうか。






「走れ千切!!!!まだ…まだ終わってない…!!!」


大声を出す潔に、目を見開くが動きはしない












そうこうしている内にアディショナルタイム、残り３分となった






そんな時焦ったのか、自暴自棄になった潔が走り出した。
が、鰐間に転ばされて地面に体を打ち付ける


各方面から声を荒げられる潔、不覚にも少し不憫だなと思ってしまった、







「俺が決める！俺が!!」


それでも立ち上がる。
周りもつられて動き出した。




ああいう人間は少し苦手だな。
主人公っぽいとでも言えば良いのだろうか、
一人の行動で、周りを変える行動力。
私にはそんな事出来ない。人目が気になって仕方が無い。









でもあのボールを追いかける姿は、なんだか懐かしい気がする。
既視感を覚える、あれは誰に似ているのか







「千切!!ボーっとすんな拾え!!」


突然声をかけられボールを逃がす。

潔に肩を押しのけられ後ろに倒れる、








「……」


床に座り込んでいた豹馬の顔が、少し変わった気がする。

ぎらついた目や、ボールを獲物の様に追う顔。








「そうだよ…それを思い出せ…。
　走れよ、滾りを忘れないで」








その瞬間豹馬は青草を踏み駆け出した。

きっと豹馬の鎖が外されたのだろう。
以前のように髪を靡かせて走る。


気付いた潔は豹馬のやや前にパスをした。
周りは混乱しているが、豹馬ならいけるだろう







「うん…５秒７７の力見せたれや…、」


予想通りボールは豹馬の足へ。
急いで追うＷだがあんなのが豹馬に追いつくわけがない。



そのまま蹴り、もうゴール前へ。
ＧＫｖｓ豹馬、どちらか先に触れた方が勝利…、






だがもう決まっていた、
つまさきでボールを付きシュート。



点数が入った、







４ー４で、第七試合チームＺ対チームＷは引き分け。


とペンを紙に走らせた。







豹馬はチームに囲まれ小鳥遊もそこへと駆けていく…いやなにしてんだよ

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