ラッキースケベから始まる恋はあるのか (ページ25)

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25話ページ25

アズール「で、要件というのは？」

正面のソファーに座ってやれやれといった顔で問いかけてくる

A「えっと胸を大きくしたくて…」
アズール「は？」

なにを言っているんだこいつはという顔で見られる、そんな顔で見られても仕方がない相談だとわかっているけれどしょうがない、私だって本気なんだ

アズール「なぜ男に胸が必要なんですか？そういう趣味をお持ちな方で…？？」

アズール先輩は、はぁ、と大きくため息をつき額を手で抑える

A「えっ、私女なんですけど」

アズール「え」

一瞬時が止まる、

アズール先輩の後ろで立っている2人はクスクスと笑いを堪えるのに必死なようだ。

アズール「女性だったんですか！？」

A「えぇ！？このくだりまたやるんですか！？」

アズール先輩はよほど驚いたのか目を白黒させ口をパクパクさせている

アズール「だって貴方、モストロ・ラウンジにバイトに入っていた時、普通に男子更衣室で着替えてましたよね！？」

A「人がいない時に着替えてたから別にいいかなと…」

アズール「いいわけないじゃないですかッッ！？」

本当にありえないと机をバンバン叩き、説教をされる。

ジェイド「アズール、落ち着いてください」

興奮しているアズール先輩を後ろにいたジェイド先輩が嗜める

アズール「すみません取り乱しました、次から何か不便があれば言ってください」

"絶対に"と念を押され「はぃ…」と俯き呟く、まさかここまで怒られるとは思っていなかった。

アズール「それで大きくしたいんでしたっけ？」

A「そうです！！」

アズール「では、それに似合う対価を頂きますが、問題はありませんか？」

A「覚悟の上です」

よろしいと笑うアズール先輩が差し出した契約書にサインをし、交渉が成立した。