ラッキースケベから始まる恋はあるのか (ページ27)

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27話ページ27

エース「監督生、どこ行こうとしてんの？」

A「ひぇっ」

放課後、コソコソと何処かへ行こうとしていた監督生を捕まえる

A「えっ、いや、それはちょっと…」

やはり何か隠しいる、俺から目を逸らし、逃げようとしているのか少しずつ距離を取る。

自分から離れようとする監督生にイラッとし、逃げようとする腕を掴み、引き寄せる

A「うわっ？！」

エース「なんで逃げようとすんの？」

グイッと引き寄せた監督生の腕は細くて、少し力を入れただけで簡単に折れてしまいそうで怖い、

今であれば明らかに女だとわかるのに、なぜ今まで気がつかなかったのだろう

A「いやぁ、別に逃げようとしたわけじゃ…」

そう言いつつも俺の掴んだ手から少しづつ逃げようと動く

エース「あっそ、で、どこ行こうとしてんの」

A「それは、そのぉ…」

行き先を聞くとやはり知られたくないのか言葉を濁し、目を背ける

心に何かが溜っていく、なんだ、なにを隠してるんだ、なんで俺に言ってくれないんだ

_______イライラする。

エース「なんかムカつく」

A「はい？」

エース「よくわかんないけど、なんか嫌」

A「はぁ？？」

監督生は眉を潜め、なにを言っているんだという顔をしている

エース「だから行かないでよ、監督生」

監督生が目を見開き、こちらを見つめているのがわかる。今は誰でもない、監督生の瞳には俺だけが映っている、

それをもっと近くで見たくて顔を近づける。

あと少し、あと5秒で唇が触れてしまう____

そう思ったその時、

バチンッと顔を思い切り手で覆われた。

エース「う"ッ、なに」

A「それは無理」

エース「は？」

A「だから、私、先約があるから行かないのは無理」

「それじゃ、もう行くね」と呆然としている俺を残して監督生は颯爽と教室を飛び出してしまった

エース「は…？、はぁあぁあッ！？！？」

予想外の出来事に一瞬何を言われたのかわからず固まってしまったが、瞬時に理解し叫んでしまう。

ふつふつと湧き上がってくる怒り、あまりの怒りに笑いがこみあげてくる

エース「あ～そうですか、そうですか、_____絶対突き止めてやるからな」

隠し事を暴いたときの監督生の間抜け面が今から目に浮かび自然と口が歪む

颯爽と飛び出していった監督生の後を追うように教室を後にした