コムドットとあなた (ページ6)

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ymt:人の気も知らないで1 ページ6

❤️

you side

『…早く着きすぎたな』

2つ年上の幼なじみのやまとが、私の成人祝いをしたいからふたりで出かけようと提案してきた

向こうにとってはただの年下の幼なじみと出かけるだけだと思っているだろう

だが私にとってはデート同然の日なのだ

昨日から緊張しすぎて1ミリも眠れなかった

柄にもなくかわいらしいワンピースを着て

いつもより気合いを入れてメイクして

できる限り可愛く見えるようにお洒落して

待ち合わせ場所でやまとを待った

__

「ね、君かわいいね。誰かと待ち合わせ？」

やまとから連絡が来ていないかスマホで確認していると見るからに軽そうな男が話しかけてきた

『は？いやまあそうですけど』

「そうなんだ！

俺上智大学なんだけど、今大学生にアンケートとっててさ

すぐ終わるからちょっと協力してくんない？」

上智は私とやまとが通っていた大学名だったから協力した方がいいのかなーなんて考えていると

突然後ろから誰かに肩を抱かれた

「お前、上智の学生じゃないだろ」

『え』

振り向くとそこには険しい顔をしたやまとがいた

「こいつたぶんAがスマホ見てんの覗き見してたまたま大学名見ただけだよ

アンケートとか嘘でしょ？」

「な、なんだよ。いいがかりにもほどがあるだろ！

俺が話してんのはそこの女の子なんだから

あんたには関係ないと思うけど？？」

「ばーか、関係大アリだよ

俺、こいつの彼氏だから」