【銀魂】私の居場所

対戦相手 ページ19

【貴女目線】



「…………で、お前ら誰がいく？」



松平さんの一言でその場はざわざわと騒ぎ出す

え？私が何してるかですって？私は今、ざわざわしてる隊士さんたちを横目に竹刀をまじまじ見てます。これまた結構使い込まれてますね


「……とっつぁん、俺が行きやす」


どうやら私がまじまじと竹刀を見ているうちに対戦相手が決まったようだ
名乗り出たのは栗毛の少年だった

私と少年が竹刀を持って道場の真ん中まで来ると近藤さんが


「Aちゃん、本当に大丈夫かい？」


「大丈夫ですよ？怪我も大体は治りましたし、体動かしたい気分ですし大丈夫です。」


そう言うと「頑張れよ‼」と言って来たのでグッと近藤さんに向けて親指を立てる
栗毛の少年の前まで行く
あ、名前聞いてなかった


「よろしくお願いします。えっと…」

「沖田総悟でさｧAさん」

あ、名前教えてくれた。じゃあミツバの弟さんか……面白そうだから本気でやってもらおう

「沖田さん、沖田さん。本気でやって下さい」


そう言うと周りはまたもやざわざわしはじめる
周りの声を聞いてみると「隊長の本気で勝ったこと無いのにあの人大丈夫か？」「隊長の本気ってヤバイらしいからな」など聞こえてくる。
これは楽しみだ
沖田さんの方を見るとニヤリと笑い「じゃあ遠慮なく」といった やっぱり力比べは全力じゃなきゃね



【土方目線】

今から始める試験でAと言われた奴は総悟に本気でやれと言っている
あいつのあの目、今の状況を楽しんでやがる
総悟も総悟で本気でやろうとしてる


「近藤さん。あいつ総悟に本気出せって言ってるがそこそこ強えー奴じゃねーと痛い目見るぞあいつはそんなに強いのか？」


俺の言葉に隊士たちは息をのみながら近藤さんを見た
近藤さんはまっすぐ総悟達の方を見ると口を開く


「あぁ、あのこの強さは………………









わからん‼というか知らん‼」


ズコーっと効果音がついても良いかのように全員が転ける


『わかんねーのかよ！』


「だかな、トシ。Aちゃんは強いぞ。
あの目がそう語っている」

そう言うと近藤さんは真っ直ぐ二人を見た


「茶番はそこまでだ。そろそろ始めるぞ。」


とっつぁんの合図で全員が二人の試合を見る

勝負は相手の観察から→←男は言葉でなく拳で。女で有るなら何で語ればいい？

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