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時と場面が変わり、虎杖は現在伊地知と合流すべく先を急いでいた。

そんな時だった、前を歩いていた人物がポロッと落し物をしたのが目に入った。落とした人物は気付いて居ない様子だったため、虎杖はソレを広い「あの」と声をかけた。

しかし、その人物を見た瞬間間違った選択肢をしてしまった、と思ってしまう。何故ならば何か変な力がその女性の周りに蠢いているような近付き難いオーラが明らかに出ているのだ。

少し身構える虎杖とは裏腹にその女性は「あ!」と声を出し鞄を見てから少し恥ずかしそうに「ありがとう」と虎杖に近付いた。

思っていたような人物ではなさそうなため、ホッと一息ついてソレを渡そうとした時だった。


「こんな所に居たのか、女」


突然宿儺が喋りだし、思わず左頬を押えた……しかし、宿儺と知り合い?ともう一度女性の方を見ると先程の柔らかな表情はどこか消え鋭い目でこちらを見ていた。


「……なんだ、両面宿儺アンタは覚えてるんだ」


何故宿儺の事を、と言う前にその女性の周り黒いモヤが集まった。


「クケケケ、相変わらず惨めな姿よのう両面宿儺?」

「お前こそ相変わらず耳障りな笑い声だな女狐」

「なんで、アンタ誰だ」

「そうそう、そういう反応欲しかったの〜!
私の事聞いてると思ってたけど、言ってないのかしらあの子」


そういう女性をよく見てみれば、最近同じ髪色目の色の人物に出会ったことを思い出した。


「……Aの、お姉さん」

「あ!やっぱり話してた?正解!あんまり両面宿儺と接触するのは良くないかな〜って思ったんだけど、ちょっと確かめたくて

安心して、まだ貴方を殺すつもりは無いわよ」

「Aが言ってた、何で俺だけ生かしたのかって」

「あ〜……まぁ、それは、本人に答えないと、かな?」


そんな事より


何故Aのお姉さんが


宿儺の事を知っているんだ?


「なんで、宿儺の事、知ってるんだ」

「うーん……質問大好きだね?……虎杖くん」

「!」

「そりゃあ、宿儺の事は調べるよ」

「違う!アンタと宿儺はどうみたって……知り合いだった」

「うん、そうだね、でも君が知る権利は無いよ……
じゃ、またね虎杖くん……あ、コレ拾ってくれてありがと」


その場から立ち去っていくのを眺める事しか出来ず、伊地知さんがいる場所へと急いだ。

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雪だるま - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年4月10日 15時) (レス) id: db12e25c78 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年4月6日 11時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月6日 7時

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