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『……やっぱりな、死んだか虎杖悠仁。』
上からの電話で伝えられたのは虎杖悠仁の死。
彼が器として今は機能しているが、20本取り込んで正気でいられるかは誰にも分からない。だから上としては俺の力を使いたいんだろう。
『……はぁ、やっぱり運命には逆らえねぇってことか』
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「中々にいい結果だったね」
「貴重な指1本使ってまで確かめる必要があったかね」
「下手な当て馬やるより、マシでしょ」
「まぁそう怒るな漏瑚、次の策は既に考えてある。のう雪凪」
「えぇ…勿論
早く一泡吹かせてやりたいわ……」
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『んー…取り込みすぎた……』
受けた任務を報告し近くの公園にあったベンチに座り込む。こう空を見上げることが出来るのはあと何回なのだろうかとらしくもないことを考えていると悟から電話が入る。どうせまた面倒な事だろうと思い出るつもりはなかったが、ふと虎杖悠仁の顔を思い出し、気がつけば応答ボタンを押していた。
『もしもし?』
「A今どこ?こっちこれる?」
『はー?俺前行ったばっかりじゃねぇか…』
「いいから、今どこ迎えに行く」
『……俺が今いる場所は』
悟にいる場所を伝えると、数秒もしないうちに目の前に悟が現れる、てっきり傑の呪霊に運ばれるのかと思ったが、そういう術式をいつの間にか手に入れていたのだろうと特に驚きもしない。
目の前の彼に『よ』と挨拶する。思ったより普通な様子に少し不思議な感覚を覚えたがまぁいい。
「手、掴んで」
『ん』
差し出された手を掴むとそのままグイッと引かれ抱きつくような形になる、それに対して文句を言おうとすると、一瞬で視界の景色が変わった。どこかの室内だろうか、そしてそこに居たのは死んだはずの虎杖悠仁の姿があった。
『は、え、?』
「あ!A…って、五条先生と、そういう関係?」
『?あ……あー!!違う違う!』
いつまでも距離が近い悟の顔面を殴り距離を離す。
というかコイツ。
『なんで俺が殴る時だけ無下限解くんだよ……
お前、さては高校の時のアレがトラウマになってんのか?』
「ち、が……もう!今日はその話はいいから、今は悠仁の事!」
『……で、なんで悠仁生きてるの?それ先に聞かせて欲しいんだけど』
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雪だるま - 続編おめでとうございます!更新楽しみにしてます! (2021年4月10日 15時) (レス) id: db12e25c78 (このIDを非表示/違反報告)
雪マカロン - 続編おめでとうございます!これからも、更新頑張ってください! (2021年4月6日 11時) (レス) id: c9091179e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杜若 | 作成日時:2021年4月6日 7時