黄瀬クンは、ただの幼馴染です-3-【黒子のバスケ】 (ページ17)

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◇◆ ページ17

｢A最後に聞きたいが、誰にもついて行かないはずじゃなかったのか｣

『黒子クンのこと？それならたまたまだよ。私も黒子クンと一緒で驚いたぐらいだし。』

｢…それでは、何故バスケ部に入った｣

『んー？友人に入れられたってのが正しいかな。元々写真同好会入る予定だったし。』

それだけなら、バイバイ、と手を振って横を通り過ぎようとしたが、手を掴まれる。…てか手を掴まれる率高くない？？どうした私。

『どうしたの？』

｢！……別に、何も無いのだよ｣

『あーうん、じゃね』

さてと、先輩達の元に戻んないと。そう思って走り始めようかと体制を整えていたら真クンと同じ制服を着た男子に｢なーなー！｣と声を掛けられた。

『えぇと、何でしょうか』

｢真ちゃんとめちゃくちゃ仲いーけど、どーいう関係？？｣

『ただの友人ですけど……』

｢友人……にしては、名前呼びだったり……珍しいんだけどなぁ｣

｢おい、高尾何を話しているのだよ！｣

高尾と呼ばれた彼は、何やら楽しげに私を見てくる。

｢俺、高尾和成！よろしくねっ｣

『大牟田Aです』

私は急いでその場をさった。
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少し時が戻り、Aが黄瀬によって抱きしめられているとき。

｢緑間っちは相変わらずっスね。｣

｢何をしているのだよ。…Aが嫌がっているだろう、それに中学一年の頃のこと忘れたのか｣

｢……忘れるわけがないっス。アレはオレの戒めでもあるんスから｣

あの時は、何も考えてなかったから。
Aっちの言葉の意味を理解してなかったから。
けど今違う。

｢俺はもう、Aっち一筋っスから｣

｢だから、何を｣

｢緑間っちもそこまで天然じゃないっスよね、俺の言ってることわかると思うんスけど｣

｢……｣

｢俺、身を引こうかと思ったんスけど、今の状態見てたらいてもたってもいられなくて……俺も本気で狙うっスから｣

宜しく、と言ってAっちを離すと、不思議そうな表情を浮かべていた。
幼稚園の頃から好きだったんだから、ぽっと出の男子に取られる訳にはいかないんスよね